数学・統計学

組み合わせ

組み合わせとは

組み合わせ(combination)とは、順序を考えずに n 個のものから k 個を選ぶ方法の数を表します。

組み合わせの数は、次のように表されます[1]\({n \choose k}\) と表記する場合もあります。

\[
{}_{n}\mathrm{C}_{k} = \frac{n!}{k!\,(n-k)!}
\]

ここで、\( n! \) は階乗(factorial)を意味します(例:\( 5! = 5×4×3×2×1 \))。

たとえば、10個の中から3個を選ぶ組み合わせは、次のように計算できます。

\[
{}_{10}\mathrm{C}_{3} = \frac{10×9×8}{3×2×1} = 120
\]

基本的な性質

  • \( {}_{n}\mathrm{C}_{k} = {}_{n}\mathrm{C}_{n-k} \)(左右対称)
  • \( {}_{n}\mathrm{C}_{0} = {}_{n}\mathrm{C}_{n} = 1 \) [2]\(0!=1\) を利用します。
  • \( {}_{n}\mathrm{C}_{1} = {}_{n}\mathrm{C}_{n-1} = n \)
  • \( \displaystyle \sum_{k=0}^{n} {}_{n}\mathrm{C}_{k} = 2^n \)

二項定理とは

二項定理(Binomial theorem)とは、二項式の n 乗を展開する公式です[3]二項分布の式変形などで利用されます。

\[
(a + b)^n = \sum_{k=0}^{n} {}_{n}\mathrm{C}_{k}\, a^{n-k} b^{k}
\]

脚注

脚注
1 \({n \choose k}\) と表記する場合もあります。
2 \(0!=1\) を利用します。
3 二項分布の式変形などで利用されます。
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